ビート アイドリング中後方からジャージャーと音がする原因と対策

車種: ホンダ / ビート
型式: E-PP1
年式: 平成5年6月
走行距離: 102000km

ビート アイドリング中の異音

症状

アイドリングで停車していると、後方からジャージャー音が聞こえる。この時クラッチペダルを踏み込むと音は消え、再度ペダルを離すと音はまた発生する。

 

掛かった修理代は・・・

51,278円!

 

整備内容

クラッチ廻りの異音で、ペダルの操作の状態の違いによる簡易診断方法は、
1.「クラッチペダルを踏んだ時に発生する→クラッチ・レリーズ・ベアリング」
2.「クラッチペダルを離している時に発生する→ミッションのシャフト・ベアリング」となる。

1.の場合は
レリーズ・ベアリングが移動してクラッチカバーのダイヤフラムスプリングを押し込むので、ベアリングには荷重が掛かり劣化していると音が出る。

2.の場合は
クラッチペダルを踏み込むと、クラッチディスクがフライホイールから離れてエンジンの動力が遮断されるので、ミッションのシャフト・ベアリングへの荷重は現象して音は消える。
と言う理解しやすい図式である。

今回のビートの場合は、マニュアルトランスミッションのクラッチケースに嵌合されている、【メインシャフト・ボールベアリング・60/22】が発生源で、ビートの定番修理でもある。/22は軸径が22mmであることを意味し、この小さい径で善くもエンジンの動力伝達を受け止めているなと、いつも感じる次第である。

今もマニアが存在し、保存を目的に所有する比率も高まっているこのビートは、ミッドシップエンジンの後輪駆動の配置なので運転席後方の車両中央にパワートレインが横置きされており、ボールベアリング60/22にガタが発生すると後方からジャージャー音が発生することになる。

また劣化の原因であるが、早期摩耗の場合はマニュアルトランスミッションのメインシャフト・サイドクリアランス(軸方向の隙間)過小が原因である。

現車のトランスミッションをエンジンから取り外して、単体の状態でメインシャフトの先端のスプライン部を手で握り廻してみると、感覚的に重かった。続いてメインシャフト・サイドクリアランスを暫定的に計測(本来はカウンターシャフトを取り外す)すると、0.05mmと基準値の0.10~0.17mmを下回っていた。正規のクリアランス測定方法ならば、0.06~0.07mmのクリアランスになることが推測された。

トランスミッション分解後、ボールベアリングに指でプレロードを掛けて回転させると充分なジャラツキ感がその指に残った。

ボールベアリングとその関連部品交換及び決してスルーしてはならない、適正なメインシャフト・サイドクリアランス調整のためのシム交換により、異音は綺麗に消え去った。

交換部品

ボールベアリング、ボールベアリングオイルシール、シム、MTF(マニュアルトランスミッションフルード)

修理費用(工賃、部品代)の内訳

部品名

単価(円)

数量

金額(円)

交換工賃(円)

ボールベアリング

650

1

650

44,800

オイルシール22×36×7

400

1

400

シム

370

1

370

MTF

1,050

1.2L

1,260

部品代合計

2,680

作業工賃合計

44,800

 

修理代合計(税込):51,278円

 

この修理代を払って“乗り続ける”か?

それとも、

“車を乗り換える”か!?・・・

さて、修理の規模は大から小までありますが、

この「愛車の修理」のタイミングで
知っておかないと
“大損”するかもしれないことが・・!

それは・・・

 

 

車は修理するだけで、損をする!?

 

車は、修理しても“払った代金”以上に、
“車の価値”が上がることはないので、

車を手放すのは、
「修理前」のタイミングがベスト!

なぜなら、
車を買い取る業者の多くは、

故障している買い取り車の修理を
自前、又は提携先の工場で行えるため、、

あなたがディーラーや整備工場などに依頼し
“工場の利益を載せて”払う修理代金よりも
安く直すことが出来ます。

なので、あなたが修理代に加えて手間を払い
車を修理に出したとしても、

車の価値(買取額)に反映されるのは、
払ったものに比べれば、

ほんのわずか”となってしまいます。

そして、結局すぐ売ることになったのであれば、
その修理費用の差額分を損
するわけです。

修理によっては、
数万~数十万円なんてことも!

私も昔・・・

乗っていた車のエアコンが急に壊れ、
大急ぎで近くの車屋に
診てもらったことがあったんです。

コンプレッサーなどの交換が必要だよ」と言われ、

こんな暑い中、一刻も早くと思い、

深く考えもせず、すぐに修理を依頼したんです。

その時は、総額15万円近くの
修理代金を払いました。

 

しかし、コンプレッサー特有の症状が再発・・!

1ヶ月も経たないうちに
再度、同じ修理をしなくては
いけなくなったんです!(泣)

結局、いろいろ古くなっていたので

修理は諦め、
車の買取をその車屋に依頼すると、

10万キロも超えてるし、
ほとんど値段はつかないよ。

と言われてしまいました・・・。
結局、その車屋には売りませんでしたが。

あなたは、愛車にあとどれぐらい乗りますか。

“どうしても長く乗り続けたい”というのであれば、
修理を選択するのがベストでしょう。

ただ、今少しでも

そろそろ“車を乗り換える”かも・・・

ということが頭の片隅にでもあるのであれば、
その修理をしてしまう前に、

まずは現在の“愛車の価値”を知り、
今すぐ、乗り換えもしっかり検討すること!

過去の私のような失敗だけは
絶対にして欲しくないものです。

さて、値段がつかないよと
言われていた私の車でしたが、

その後、ネットで査定してもらったところ、
結局、35万円の高値がついて売ることが出来ました!

ネット査定を使えば

無料で今すぐ査定できて

愛車が今「いくらで売れるのか
知ることができて便利です。

愛車の価値を知っていれば、
常に正しい選択ができます。

あの時、買い叩かれなくて、
ホントに良かった・・。

査定結果を見れば、
次の車の選択肢も広がりますよ♪

 

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