インサイト ハイブリッド車のエンジン不調で修理代はいくら?
車種:ホンダ / インサイト
型式: DAA-ZE2
年式: 平成23年12 月
走行距離: 41200km
症状:
エンジンの安定したアイドリングが保てず、ブルブルと振動し、明らかに失火している。また今から3000km前の走行距離で交換したエンジンオイルがレベルゲージの「Low」を示し、約1Lのオイル消費が発生している。
掛かった修理代は・・・
70912円(税込)!
整備内容:
コンビネーションメータの中央下部に配列されている、エラーメッセージ等が表示される「マルチ・インフォメーション・ディスプレイ」に【エンジンシステム点検】【ブレーキシステム点検】の二つの警告メッセージが表示されている。
そしてECUの自己診断機能である、ダイアグノーシストラブルコードは、
P0300:複数シリンダ失火 P3001:No.1シリンダ失火 P3004:No.4シリンダ失火
83-1:ABSの故障 の4箇所の異常が記憶されている。この中のDTC:83-1はCANシステムにおける故障箇所の伝染で、エンジン・ECUとネットワークでつながっているABS・ECUが故障コードを立ち上げただけで真の故障箇所ではない。
このエンジンは各気筒のフロント側とリヤ側の対角位置に2個のイリジウム・スパークプラグを配置した2 点位相差点火のシステムで、1番シリンダのスパークプラグを取り外して電極の状態を確認すると、フロント・リヤ共にカーボンの堆積が著しく真黒にくすぶっていた。スパークプラグの電極にこのような現象が起こる原因は
- • 混合ガスの濃すぎ
- • 点火時期の遅れ
- • イグニッション コイルの劣化
- • ピストン リング、バルブ ガイドの摩耗
に絞られるが、プラグホールから1番シリンダ内の様子を目視点検すると、ピストン上面にたっぷりとカーボンが堆積し、燃焼室内にオイル上がりの事象が発生していることが、容易に確認できた。よって現象の原因は四つのうちの • ピストン リングの摩耗が該当する。
1番シリンダの2本のスパークプラグを交換すると一時的にエンジン不調は解消したが、根本的な原因であるオイル上がり事象を解消しなければならない。
エンジンを分解し、ピストンを取り外しピストンリングの状態を確認すると、オイルリングが完全に固着し手で動かそうとしても全く回らない状態であった。
ピストン及びピストンリングを交換することによって、不具合は完治した。症状確認から診断、作業までのプロセスにおいて、非常分かりやすい故障であった。
交換部品: ピストン、ピストンリング等
修理費用(工賃、部品代)の内訳:
部品名 |
単価(円) |
数量 |
金額(円) |
ピストンセット |
3,960 |
4 |
15,840 |
ピストンリング |
2,080 |
4 |
8,320 |
シリンダーヘッドガスケットキット |
13,700 |
1 |
13,700 |
シリンダーブロックガスケットキット |
1,920 |
1 |
1,920 |
スパークプラグ |
2,400 |
2 |
4,800 |
オイルフィルター |
1,200 |
1 |
1,200 |
エンジンオイル |
1,200 |
3.8L |
4,560 |
部品代合計 |
50,340 |
||
作業工賃 |
72,800 |
修理代合計:税込132,991円
この修理代を払って“乗り続ける”か?
それとも、
“車を乗り換える”か!?・・・
さて、修理の規模は大から小までありますが、
この「愛車の修理」のタイミングで
知っておかないと
“大損”するかもしれないことが・・!
それは・・・
車は修理するだけで、損をする!?
車は、修理しても“払った代金”以上に、
“車の価値”が上がることはないので、
車を手放すのは、
「修理前」のタイミングがベスト!
なぜなら、
車を買い取る業者の多くは、
故障している買い取り車の修理を
自前、又は提携先の工場で行えるため、、
あなたがディーラーや整備工場などに依頼し
“工場の利益を載せて”払う修理代金よりも
安く直すことが出来ます。
なので、あなたが修理代に加えて手間を払い、
車を修理に出したとしても、
車の価値(買取額)に反映されるのは、
払ったものに比べれば、
“ほんのわずか”となってしまいます。
そして、結局すぐ売ることになったのであれば、
その修理費用の差額分を損するわけです。
修理によっては、
数万~数十万円なんてことも!
私も昔・・・
乗っていた車のエアコンが急に壊れ、
大急ぎで近くの車屋に
診てもらったことがあったんです。
「コンプレッサーなどの交換が必要だよ」と言われ、
こんな暑い中、一刻も早くと思い、
深く考えもせず、すぐに修理を依頼したんです。
その時は、総額15万円近くの
修理代金を払いました。
しかし、コンプレッサー特有の症状が再発・・!
1ヶ月も経たないうちに
再度、同じ修理をしなくては
いけなくなったんです!(泣)
結局、いろいろ古くなっていたので
修理は諦め、
車の買取をその車屋に依頼すると、
「10万キロも超えてるし、
ほとんど値段はつかないよ。」
と言われてしまいました・・・。
結局、その車屋には売りませんでしたが。
あなたは、愛車にあとどれぐらい乗りますか。
“どうしても長く乗り続けたい”というのであれば、
修理を選択するのがベストでしょう。
ただ、今少しでも
そろそろ“車を乗り換える”かも・・・
ということが頭の片隅にでもあるのであれば、
その修理をしてしまう前に、
まずは現在の“愛車の価値”を知り、
今すぐ、乗り換えもしっかり検討すること!
過去の私のような失敗だけは
絶対にして欲しくないものです。
さて、値段がつかないよと
言われていた私の車でしたが、
その後、ネットで査定してもらったところ、
結局、35万円の高値がついて売ることが出来ました!
ネット査定を使えば
無料で今すぐ査定できて
愛車が今「いくらで売れるのか」
知ることができて便利です。
愛車の価値を知っていれば、
常に正しい選択ができます。
あの時、買い叩かれなくて、
ホントに良かった・・。
査定結果を見れば、
次の車の選択肢も広がりますよ♪
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