RG1ステップワゴンのABS警告灯が点灯し続ける原因と修理費用・方法
車種: ホンダ / ステップワゴン
型式: DBA-RG1
年式: 平成18 年7月
走行距離: 85600km
症状
ABS警告灯が点灯し続け消灯しない。
掛かった修理代は・・・
26,460円!
整備内容
この車両のABS(アンチロック・ブレーキシステム)はTCS(トラクション・コントロール・システム)、VSA(ビークル・スタビリティ・アシスト ・システム)と共に電子制御とブレーキの油圧回路の構成を共用している。
そして通信システムはCAN(コントローラ・エリア・ネットワーク)を採用しており、他のパワートレイン系・シャシ系のシステムと通信速度の速いF-CAN(ハイスピードCAN)を構成し、それよりも通信速度の遅い電装系のシステムであるB-CAN(ロースピードCAN)との間をコンビネーションメータが通信速度が異なる二つのCANが相互通信を可能とするゲートウェイ(シグナル変換)の機能を担っている。
作業はまず最初にDTCの確認を行なったが残っていなかった。この場合の診断作業はABSモジュレータコントロールユニットの電源回路の電圧測定に進むことになる。
ABS警告灯が点灯するとABSコントロールユニットは制御を停止する。警告灯が点灯するのみで体感として何も異常がなくても、安全装置が必要な時に機能しない宝の持ち腐れ状態である。何としてでも消灯回路を成立させなければならない。
故障診断作業は、ユニットへの常時とイグニッションON時の電源回路、ユニットに内蔵されているソレノイドバルブへの電源回路、ユニットのアース回路、警告灯のアース回路を点検したがいずれも異常がなかった。次にコンビネーションメータの警告灯のアース回路の配線をボディアースに短絡させたが、警告灯は消灯しなかった。こうなると回路の配線は正常でCANシステムを構成している、コンビネーションメータをゲートウェイとしてABSコントロールユニットと構成しているCANシステムをの点検となる。
CAVシステムの点検は、DTC・オシロスコープ・サーキットテスタの活用が可能ではあるが、その中で頼みの綱のDTCは残っていない。オシロスコープでの点検は目安であり、サーキット・テスタによる点検が可能なのは、各ユニットとメータをつないでいるバス・ラインと終端抵抗の確認の二つだけである。終端抵抗とは、バス・ラインで信号が反射してノイズになるのを防止する抵抗のことで、エンジンECUとコンビネーションメータが内蔵している。そしてその抵抗値は約120Ωであり実測値はメータ側が190Ωであった。
この70Ωの差は1.6倍の抵抗増に至ることになる。よってコンビネーションメータ交換が必要と判断した。
CANシステムのゲートウェイであるコンビネーションメータの交換で、ABS警告灯は消灯した。
ABSの故障とはダイレクトにはつながってはいなかったABSシステムの故障であり、結局CANシステムの故障修理であった。
交換部品:メインプリテッドボード(コンビネーションメータの基板)
修理費用(工賃、部品代)の内訳:
部品名 |
単価(円) |
数量 |
金額(円) |
交換工賃(円) |
メインプリテッドボード |
17,300 |
1 |
17,300 |
7,200 |
部品代合計 |
17,300 |
|||
交換工賃合計 |
7,200 |
修理代合計(税込):26,460円
この修理代を払って“乗り続ける”か?
それとも、
“車を乗り換える”か!?・・・
さて、修理の規模は大から小までありますが、
この「愛車の修理」のタイミングで
知っておかないと
“大損”するかもしれないことが・・!
それは・・・
車は修理するだけで、損をする!?
車は、修理しても“払った代金”以上に、
“車の価値”が上がることはないので、
車を手放すのは、
「修理前」のタイミングがベスト!
なぜなら、
車を買い取る業者の多くは、
故障している買い取り車の修理を
自前、又は提携先の工場で行えるため、、
あなたがディーラーや整備工場などに依頼し
“工場の利益を載せて”払う修理代金よりも
安く直すことが出来ます。
なので、あなたが修理代に加えて手間を払い、
車を修理に出したとしても、
車の価値(買取額)に反映されるのは、
払ったものに比べれば、
“ほんのわずか”となってしまいます。
そして、結局すぐ売ることになったのであれば、
その修理費用の差額分を損するわけです。
修理によっては、
数万~数十万円なんてことも!
私も昔・・・
乗っていた車のエアコンが急に壊れ、
大急ぎで近くの車屋に
診てもらったことがあったんです。
「コンプレッサーなどの交換が必要だよ」と言われ、
こんな暑い中、一刻も早くと思い、
深く考えもせず、すぐに修理を依頼したんです。
その時は、総額15万円近くの
修理代金を払いました。
しかし、コンプレッサー特有の症状が再発・・!
1ヶ月も経たないうちに
再度、同じ修理をしなくては
いけなくなったんです!(泣)
結局、いろいろ古くなっていたので
修理は諦め、
車の買取をその車屋に依頼すると、
「10万キロも超えてるし、
ほとんど値段はつかないよ。」
と言われてしまいました・・・。
結局、その車屋には売りませんでしたが。
あなたは、愛車にあとどれぐらい乗りますか。
“どうしても長く乗り続けたい”というのであれば、
修理を選択するのがベストでしょう。
ただ、今少しでも
そろそろ“車を乗り換える”かも・・・
ということが頭の片隅にでもあるのであれば、
その修理をしてしまう前に、
まずは現在の“愛車の価値”を知り、
今すぐ、乗り換えもしっかり検討すること!
過去の私のような失敗だけは
絶対にして欲しくないものです。
さて、値段がつかないよと
言われていた私の車でしたが、
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タグ:ABS, ABS警告灯, RG1, ステップワゴン, メインプリテッドボード