ステップワゴン クーラー効きが悪い 水滴も滴る原因は・・・
車種: ホンダ / ステップワゴン
型式: DBA-RG1
年式: 平成21 年3月
走行距離: 59500km
症状:
オートエアコン(クーラー)を作動させて一時間以上の長時間走行すると、オートエアコン中央吹き出し口直下部のインストルメントパネルが水滴で湿る。またこの時冷風が出なくなる。この二つの症状は連動して発生する。そして特定の温度設定時に発生する訳ではない。
掛かった修理代は・・・
11,534円!
整備内容:
この車両のオートエアコンコントロールユニットは自己診断機能を備えており、まず自己診断を呼び出した。その方法は、1. エンジンを始動する。2. 温度調節を最大COOLにする。3. 内気循環にする。4. オートエアコンOFFスイッチを押して、押したまま10秒以内にリヤデフロスタスイッチを5回押す、と言った手順である。
リヤデフロスタスイッチを5回押した直後に自己診断を開始する。異常がある場合は設定温度インジケータの故障箇所に対応したセグメントが点灯する。しかし、この車両についての自己診断は何も点灯せず、自己診断機能では異常なしと出た。症状の内容からエバポレータセンサの不良を予測し、該当するセグメントが点灯することを期待したが、この当ては外れた。しかし、吹き出し口の直下部が水滴で湿る・冷風が出なくなるの二つの症状が同時発生があり得る温度センサーとしてはエバポレータセンサが唯一可能性が高い。よってこれの関連の点検へと進んだ。
オートエアコンの各操作スイッチが集合しているオートエアコンコントロールに内蔵されているコンピュータへのカプラを取り外し、エバポレータセンサの信号入力の該当端子とセンサのカプラ端子の導通を点検したところ接圧状態も含めて異常はなかった。しかし電気装置に関連の部品については、規定の電圧と電流が正しく供給されていることを確認しないと片手落ちである。
オートエアコンコントロールのカプラを元通り取り付け、エアコンを作動させてエバポレータセンサのコンピュータ内の5V電源回路とセンサグランド回路の信号電圧をデジタル式サーキットテスタで測定した。この電圧の正常値は一般的に、センサ周囲温度が20℃で1.8V・0℃で2.8Vである。症状が発生する条件である「一時間以上の長時間オートエアコンを使い続ける」を再現させ、根気良く電圧を測定するとセンサ周囲温度が20℃の時、時々2.2V前後を示すことがあった。判断基準値との差である+0.4Vは温度に換算すると約10℃に該当する。つまり時々本来の温度よりも10℃低い温度の信号電圧をエバポレータセンサが発生させ、エバポレータの凍結監視でコンプレッサーの駆動を停止させたと言うことである。
コンピュータが異常検知しなかったのは、センサの一過性の特性ずれは異常検知不可範囲の電圧値に入るからである。そして吹き出し口の直下部が水滴で湿ったのは、長時間のオートエアコンの使用により、自然現象である結露が、コンプレッサーが停止することで湿度が高まり、水蒸気が集まった結果と理由付けた。故障の種類としては、半導体の故障により電気の流れが変化する電気的故障である。
念押しとして最後に、エバポレータセンサの単体テストを実施した。氷を入れた水にセンサ部を入れて冷やし、これも電圧測定と同様に根気良く抵抗値の変化を測定すると0℃で40KΩを示すことが時々あり、この数値は電圧測定時の10℃低い温度と整合し、診断の精度を高めた。
交換部品:エバポレータセンサ
修理費用(工賃、部品代)の内訳:
部品名 |
単価(円) |
数量 |
金額(円) |
交換工賃(円) |
エバポレータセンサ |
1,080 |
1 |
1,080 |
4,000 |
オートエアコンコントロール脱着 信号電圧測定 |
5,600 |
|||
部品代合計 |
1,080 |
|||
交換工賃合計 |
9,600 |
修理代合計(税込):11,534円
この修理代を払って“乗り続ける”か?
それとも、
“車を乗り換える”か!?・・・
さて、修理の規模は大から小までありますが、
この「愛車の修理」のタイミングで
知っておかないと
“大損”するかもしれないことが・・!
それは・・・
車は修理するだけで、損をする!?
車は、修理しても“払った代金”以上に、
“車の価値”が上がることはないので、
車を手放すのは、
「修理前」のタイミングがベスト!
なぜなら、
車を買い取る業者の多くは、
故障している買い取り車の修理を
自前、又は提携先の工場で行えるため、、
あなたがディーラーや整備工場などに依頼し
“工場の利益を載せて”払う修理代金よりも
安く直すことが出来ます。
なので、あなたが修理代に加えて手間を払い、
車を修理に出したとしても、
車の価値(買取額)に反映されるのは、
払ったものに比べれば、
“ほんのわずか”となってしまいます。
そして、結局すぐ売ることになったのであれば、
その修理費用の差額分を損するわけです。
修理によっては、
数万~数十万円なんてことも!
私も昔・・・
乗っていた車のエアコンが急に壊れ、
大急ぎで近くの車屋に
診てもらったことがあったんです。
「コンプレッサーなどの交換が必要だよ」と言われ、
こんな暑い中、一刻も早くと思い、
深く考えもせず、すぐに修理を依頼したんです。
その時は、総額15万円近くの
修理代金を払いました。
しかし、コンプレッサー特有の症状が再発・・!
1ヶ月も経たないうちに
再度、同じ修理をしなくては
いけなくなったんです!(泣)
結局、いろいろ古くなっていたので
修理は諦め、
車の買取をその車屋に依頼すると、
「10万キロも超えてるし、
ほとんど値段はつかないよ。」
と言われてしまいました・・・。
結局、その車屋には売りませんでしたが。
あなたは、愛車にあとどれぐらい乗りますか。
“どうしても長く乗り続けたい”というのであれば、
修理を選択するのがベストでしょう。
ただ、今少しでも
そろそろ“車を乗り換える”かも・・・
ということが頭の片隅にでもあるのであれば、
その修理をしてしまう前に、
まずは現在の“愛車の価値”を知り、
今すぐ、乗り換えもしっかり検討すること!
過去の私のような失敗だけは
絶対にして欲しくないものです。
さて、値段がつかないよと
言われていた私の車でしたが、
その後、ネットで査定してもらったところ、
結局、35万円の高値がついて売ることが出来ました!
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愛車が今「いくらで売れるのか」
知ることができて便利です。
愛車の価値を知っていれば、
常に正しい選択ができます。
あの時、買い叩かれなくて、
ホントに良かった・・。
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次の車の選択肢も広がりますよ♪
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