オデッセイの修理代がこんなに掛かった! 左右車高が違い、右に傾く
車種: ホンダ / オデッセイ
型式: DBA-RB3
年式: 平成25年1月
走行距離: 27500km
症状
平坦路に車を止めていても、前後左右共右側の車高が低く車両が右に傾いている。 四輪共コイルスプリング及びダンパーを、ユーザーの選択した銘柄(社外品)に他社専門店に於いて、ほぼ新車時に交換歴がある。そんな経緯の車両が紆余曲折を経て、自社に入庫して来た。
掛かった修理代は・・・
34,560円!
整備内容
サスペンションを分解した後のアーム類の組み付け作業で、リフトアップしたままインパクトレンチでボルトを締め付ける光景を時々見かけるが、この手順は基本から大きく外れている。本来はアーム類のボルトを規定トルク値未満で仮付けした後に、車両を水平な場所で接地させて、サスペンションに荷重を掛けた状態で規定トルクで締め付けるのが鉄則である。
この手順を守ることに手を抜くと、車高が左右異なった状態となり、ホイールアーチとタイヤの空間が目に付きやすいミニバン等では目も当てられない外観となる。この車両のサスペンションは四輪独立懸架タイプであり、フロントサスペンションは、ナックルの上部をアッパーアームに、下部をロアアームで支持するダブルウィッシュボーン方式を採用している。
リヤサスペンションもダブルウィッシュボーン方式であり、ナックルの上部をフロントと同様アッパーアームに、 下部の前後をトレーリングアームにより支持している。
まずは現状確認からスタートした。
リヤフェンダー部で左右差最大で13mmの車高差がある。
フロントダンパーを単体にして、本体からコイルスプリングを取外し40KGの荷重を掛けたときのコイルスプリングの全体長が左:51mm、右:49mmとなった。
コイルスプリングには左右の識別があるため、ダンパーのみ前後共に左右を入れ替えて、足廻り各部の締め付けは水平・接地状態での本締めを実施した。
その結果、前後左右のフェンダー中央部と床面との鉛直線上の寸法は、下表の数値となった。ほぼ満足いく数値である。
左 |
右 |
|
前 |
66.0cm |
65.8cm |
後 |
65.8cm |
65.6cm |
車高の左右差発生は、ボディ側のサスペンション部品取付部の寸法と荷重やその機種のポテンシャル等複合的要素から許容範囲があるが、最終チェックとしてホイールアライメントの点検は実施したが取り立てて調整の必要もなく、基本に忠実に根気良く考える作業を遂行するだけで問題は解決した。
修理費用(工賃、部品代)の内訳
部品名 |
単価(円) |
数量 |
金額(円) |
作業工賃(円) |
前後左右ダンパー分解 |
24,800 |
|||
前後ホイールアライメント点検 |
7,200 |
|||
部品代合計 |
0 |
|||
作業工賃合計 |
32,000 |
修理代合計(税込):34,560円
この修理代を払って“乗り続ける”か?
それとも、
“車を乗り換える”か!?・・・
さて、修理の規模は大から小までありますが、
この「愛車の修理」のタイミングで
知っておかないと
“大損”するかもしれないことが・・!
それは・・・
車は修理するだけで、損をする!?
車は、修理しても“払った代金”以上に、
“車の価値”が上がることはないので、
車を手放すのは、
「修理前」のタイミングがベスト!
なぜなら、
車を買い取る業者の多くは、
故障している買い取り車の修理を
自前、又は提携先の工場で行えるため、、
あなたがディーラーや整備工場などに依頼し
“工場の利益を載せて”払う修理代金よりも
安く直すことが出来ます。
なので、あなたが修理代に加えて手間を払い、
車を修理に出したとしても、
車の価値(買取額)に反映されるのは、
払ったものに比べれば、
“ほんのわずか”となってしまいます。
そして、結局すぐ売ることになったのであれば、
その修理費用の差額分を損するわけです。
修理によっては、
数万~数十万円なんてことも!
私も昔・・・
乗っていた車のエアコンが急に壊れ、
大急ぎで近くの車屋に
診てもらったことがあったんです。
「コンプレッサーなどの交換が必要だよ」と言われ、
こんな暑い中、一刻も早くと思い、
深く考えもせず、すぐに修理を依頼したんです。
その時は、総額15万円近くの
修理代金を払いました。
しかし、コンプレッサー特有の症状が再発・・!
1ヶ月も経たないうちに
再度、同じ修理をしなくては
いけなくなったんです!(泣)
結局、いろいろ古くなっていたので
修理は諦め、
車の買取をその車屋に依頼すると、
「10万キロも超えてるし、
ほとんど値段はつかないよ。」
と言われてしまいました・・・。
結局、その車屋には売りませんでしたが。
あなたは、愛車にあとどれぐらい乗りますか。
“どうしても長く乗り続けたい”というのであれば、
修理を選択するのがベストでしょう。
ただ、今少しでも
そろそろ“車を乗り換える”かも・・・
ということが頭の片隅にでもあるのであれば、
その修理をしてしまう前に、
まずは現在の“愛車の価値”を知り、
今すぐ、乗り換えもしっかり検討すること!
過去の私のような失敗だけは
絶対にして欲しくないものです。
さて、値段がつかないよと
言われていた私の車でしたが、
その後、ネットで査定してもらったところ、
結局、35万円の高値がついて売ることが出来ました!
ネット査定を使えば
無料で今すぐ査定できて
愛車が今「いくらで売れるのか」
知ることができて便利です。
愛車の価値を知っていれば、
常に正しい選択ができます。
あの時、買い叩かれなくて、
ホントに良かった・・。
査定結果を見れば、
次の車の選択肢も広がりますよ♪
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